アリックスというマルチに勧誘された話
勧誘を受けた。
私はどうやら勧誘を受けやすい体質らしく、
ナンパした相手がアムウェイ会員で後日三回ほどデートを重ねた後お偉いおじさんの六本木の家に呼ばれたりして最終的にはパーティーでルービックキューブを披露する羽目になったり淫乱鼓笛隊 on Twitter: "アムウェイの集会に潜入してルービックキューブだけやってきたときの動画… "
ブックオフで立ち読みをしてたら逆ナンされ、連絡先を交換してのちのち会ってみると顕正会とかいう宗教(勧誘手法として主に拉致・監禁、暴力を取り扱っているタイプの宗教)だったりしているのだが超武道派宗教の勧誘に敢えて乗ってみた話(顕正会) - 旅の備忘録
今回は知人からその紹介は回ってきた。
一度呑みに行った事のある程度のバイト先の先輩(勤務店舗が変わってからかれこれ二年くらい会っていなかった)
に道端で会った際、ターゲットにされてしまったらしい。
久々に話したいと、発情期の男子高校生の様に連絡をたくさんして来て、
勧誘なんでも受けてみるマンの私の血が騒ぎ出した。
これはまたネズミ講なのでは?…と
そうとなればバイトをズル休みしてでも勧誘されたい。遺伝子にそう組み込まれてしまっているレベルの熱い本能に突き動かされ、ついにアリックス勧誘記念日が今日に制定された次第である。
場所は新宿ルノアール。
ルノアール…それは言わずとしれた勧誘の聖地
あの素晴らしい居心地と程よい価格帯。
腰を据えて話せる雰囲気。
そのすべてが勧誘を引き寄せる。
勧誘に限らず困難はいつもルノアールからやってくる
困難のテーマパークである。逆○ィズニーランドである。
もし僕の耳が取り外し可能なら、片方の耳はルノアールの天井に吊り下げておきたいくらいルノアールでの全ての会話を愛してる
場所がルノアールとなるといよいよ私の本能が残念ながら間違っていないらしいと確信。
先輩「最近ビジネスを始めた話はしたっけ?」
唐突。あまりにも唐突。普通に家まで私を迎え入れたりと交友度を上げてから勧誘しはじめたアムウェイ女を見習って欲しい。
ビジネスという単語はまだ稼げてない人間しか使わない事を僕は学習済みだ。
先輩「紹介したい人が居るんだ。」
そう。この手の勧誘は、プロの勧誘師を引き連れてくるのが常である。
もっとも、ルノアールをオリエンタルランド運営のテーマパークの飛び地だと思っている私からすれば、プロが来てくれない事にはなにもはじまらない。
710円のアイスカフェオレを頂く。
プロ「云々」
なにやら巧みに良さをアピールしてくる。
初めはアムウェイかとも思ったが、それを超えるもっと良いものだということだ。
長く話されても面倒なので、二時間後から用事があることを伝え、一本の映画を鑑賞するかのように、流れるようなメリットの嵐を輝く目で聞かせていただく。
曰く、アムウェイより稼ぎやすいシステムであることに加え、まだ比較的立ち上がってから時間の経っていないの会社なのでよく見るマルチの図の上位に存在しやすいらしい。
だが結局やってることはアムウェイの丸パクリに近く、自社製品を月15000円分買う事だけは絶対条件。
普段使っている日用品をアリックス製に変えれば良いだけ。とは言うが、私は日用品に月15000円も使わない。
そもそも話の導入で言っていた、普通の商品は広告に金を使ったり製造元と消費者の間に何社も別の業者が入るところで中抜きされてるからコストパフォーマンスがわるい。
コーラの原価は安い。
私たちは、それを一切やらずに製造から直で消費者に届くので原価率をかなり高くできる
という話と、儲かりますよ
という話は、矛盾していないか?
紹介した自分が儲かれば儲かるほど広告費に金が掛かってるも同然じゃないか。
なんて事を言ってもどうせ聞いて貰えないので、定期的にやっているらしいパーティーに呼んでもらう約束をし、帰る事にした。
アイスカフェオレは奢ってもらえるらしいので二時間話を聞いて、710円奢ってもらう。
時給換算で355円。
うん。宗教勧誘されたときよりは時給が良かった。素晴らしい。
本日これまで
(パーティーに誘われたらまた記事を書きます)