イカダ下リベンジ
いきなりだが、この写真を見てほしい
何をしているか分かるだろうか。
一年前の今日。私は数少ない友人を二人同時にmihimaru GTの曲で天国に送り出しそうになりながら悪魔の下半身と化した竹の塊を全力で追いかけていた。
↓
私は去年学んだはずだった。
川を舐めてはいけないと。
ふざけて良い場所と悪い場所があると。
だが一年という時間はとても長く、
川の殺傷能力を忘れるには十分すぎる時間だった。
ヤンキーファンキー家族なんか、一年経ったらだいたい5人くらいのファンキーモンキーベイビーズを産み出したのちに離婚してるし、人間の記憶というのはそういうモノなんだろう。
今回は皆、大学を卒業し就職してしまった事や、スケジュールの都合や、死にかけて以来イカダに対する恐怖に支配され関西へ逃亡している人が居たりして、
制作期間は全員集合出来るが1日のみ、
実際にイカダ下りに、参加出来るのは3人だけという事になってしまった。
今回の目標は怪我人をなるべく出さず安全にゴールする事とした。制作に時間もかけられないので、なんか家に置いてあった謎の断熱材と謎の木材を使う事にした。
作業は朝から始まり
深夜まで続いた
昼過ぎに一応形になったので川へ試乗に行った。
畳のようなフォルムが災いし、めちゃくちゃ転覆しやすく、かなり流れの遅い所でさえ川に殺されかけたので転覆防止の羽をつける事に。
また、なんとなくカッコ良くするためハンドルをつける事になった。
ここで冒頭の写真を思い出して欲しい。
分かっていたかもしれないが、あれは近代最強の軍艦であり、今は亡き戦艦光進丸の後釜である我等のイカダの写真である。
23才理系の大人 5人が振り絞った叡智の塊がこれである。
誠に素晴らしい。
荒川を統べた後、太平洋を我が物とし、海賊王になろうとおもう。
これで煽り運転される心配も無い。
オールの代わりに竹を伐採し
そして出航
あれ…
なんか流れが速くね?…
うわぁ!うわぁ!!!
開始即片翼の天使化
仕方がないのでそのまま続行するが
両翼を失う。
あれ?
よく見ると…
ハンドルが取れかかっているゥ!?
そして次に気がついた時にはハンドルさえも失っていた。
アイデンティティだった翼とハンドルを奪われてただの板になってしまったイカダにのり息も絶え絶えでゴール
そして解体後端材を燃やしてバーベキューしましたとさ。
めでたしめでたし
~川下り川柳~
死者0人
軽症3人
川スリリング
本日ここまで