奴らが帰ってきた
ついに奴らが帰ってきてしまった。
十年来の友人である櫻間(デカさは普通だが硬さだけには定評がある。というのが自慢の男)。
その相方であり、僕とブルネイの狭いシャワールームで身体を洗いあった間柄であるハヤシタカシ。(韻という概念を知らない両親が名前をつけたらしい)
芸人:バッパーマンが世界一周旅行に出発したのはもう一年半以上前の話。
僕が1ヶ月間だけ合流し、東南アジアを回ったのですら、すでに一年以上前の話だ。
久しぶりに見た彼らの顔付きは明らかに変わっていた。甘さが抜け、圧倒的に凛々しくなっている。
噂に聞いていた経験人数が0からマイナス1に変わったという話(ジャクソンファック事件)も、その顔を見て納得させられた。
銃を突き付けられたり若い頃のマイジャクそっくりの黒人男性と関係を持ったり、ラリった外人に追いかけ回されたりしていれば、
そりゃ日本で怖い事なんて何もないだろう。
世界一周旅行して一年半で70数国回った22才は彼らバッパーマンの他に聞いたことがない。
公共の場で話せるようなエピソードが果たしてあるのかは不安になるところだが、芸人として大成する事を切に願っている次第である。